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命日

今日は母方の祖父の命日。

私が小学2年生の時、2学期が始まって間もないまだ暑い頃に学校から自宅へ呼び戻されました。

幼い時期でしたので記憶はおぼろげですが、出棺と納骨の事は頭に焼き付いています。

以来10代・20代・30代、そして今までお墓参りをすることはありませんでした。

部活やら仕事やらを言い訳に顔出しするのを避けていたのかもしれません。

昨年辺りから「今、自分がこうして暮らせているのは誰のおかげ?」

自問自答を繰り返していました。

5年ほど前は、父方の祖母のお墓にはお盆やお彼岸を問わず行っていました。

今年になってから、自分が幼い頃忙しい両親に変わって面倒を見てくれた親族のことを思うようになりました。

そして今日、34年ぶりに祖父のお墓へ。

畑の間を通り抜けた鬱蒼とした林の中。藪蚊に刺されるのも構わずに水と花の入れ替え、そして線香。

おじいちゃん、無沙汰で申し訳ありません。おかげさまでなんとか暮らしています。


生前の祖父は私の家族が出向くといつもの座敷部屋でごろ寝していました。

母の話では収穫した野菜の泥を落としている最中に息を引き取ったと聞きました。

まさに生涯現役。

お墓参りが済んで帰ろうかと思った時、畑の隅に伯父の姿が。

声をかけたら「まああがっていけよ。」

伯父は奥様が入院しているため退屈していたか、寂しかったのか、2時間近くしゃべりました。

別の建物とはいえ同じ敷地に2人の娘が暮らしてるのに。

家族って何でしょうね。

お墓は水が腐りホコリが溜まっていました。

お盆前に祖母のお墓に行った時もそうだった。

ご先祖様、大切にしなければ・・・

伯父に挨拶して帰路へ。

途中、自宅そばの土手へ。

ひとつ予感があったのです。

その予感は的中しました。

白い彼岸花が1輪だけ咲いていたのです。

自分を待っていたかのように。

どこを見渡しても咲いているのはこの1輪だけ。

祖父への気持ちが、紅いのとは違うカタチで現れたのでしょうか。


34年前と同じ、厳しい暑さの残るちょっと早い彼岸になりました。

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